VOL.10 究極の味を求めて
#人類が作り上げたレシピは、1パーセント!?#
世界にはどのくらい食材があるか知っていますか?
なんと10万種類以上もの食材が存在します。
そして、今世界中で食べられている料理のあらゆるレシピはだいたい
10個の食材の組み合わせからつくられているらしいのです。
しかも、和食・洋食・中華・・といった料理の種類に応じて
使われる食材は限定されていて、決まった理論によって決められている
そうで、「まだ1%の料理にしか出会えていない」のです。
それは、言い換えれば、まだ99%のレシピが存在するということ、
つまりは、西洋・東洋などの料理の枠を超え、食材の組み合わせの幅を
広げることができるれば、まだ未知の料理がつくれるということです。
#AI×料理で生み出す究極のレシピ#
この究極のレシピ探しのような取り組みは、データサイエンティストの
風間正弘という人が行っている。氏は、レシピのビッグデータを人工知能
(AI)を使って解析し、食材同士のつながりを可視化するツール
「Food Galaxy(食材の銀河)」を活用して、相性の良い食品同士を結びつ
けて星座のように表すことで、あらゆる食材のつながりを探っている。
この「Food Galaxy)」のすごいところは、似た食材は他のものと
置き換えることが可能な点だ。つまり、既存の食材を全く別のものに
置き換えることで、今までにない新しいレシピも可能になる。
AIを使用すれば、10個の食材ではなく、50個でも、100個でも
食材を活用した究極に美味しい料理ができるかもしれない。
楽しみですね!!
#美味しい料理とは?#
この取り組みは、まだ始まったばかりで、今後の研究の成果が
とても気になるところです。こんな風に料理の世界にもAIが
入ってくれば、レシピの開発はAIに任せて、人間はつくるだけ
になってしまうのかもしれません。いや、作るのもAIはお手の物。
もしかしたら、近い将来無人のレストランが登場するかもです。
でも、料理の美味しさは、味だけでなないですよね。店の雰囲気や
誰と食べるのか、どこで食べるのか、誰が作ったかもとても大切です。
様々な食材を組み合わせて作った究極の料理は科学的には美味しい
かもしれませんが、もしかしたら、雰囲気のよい温かい店の主人が
心をこめて作った料理の方がある人にとっては、究極の料理になる
かもしれません。美味しいって難しいですね。